平成29(2017)年11月25日(土)          三角山採石跡地意見交換会

札幌市建設局みどりの推進部・みどりの管理課は2017年11月25日(土)14時から、西区民センターの大会議室で「三角山砕石跡地意見交換会」を開きました。三角山の南斜面に砕石終了後から半世紀、残されたままの跡地について、札幌市と市民が今後のあり方を考えるために企画されたものです。

 意見交換会には市民30人ほどが参加しました。最初に採石の歴史が紹介され、続いて北海道大学農学研究院・造林学研究室の小池孝良特任教授が「三角山の採石場跡」の今後について解説しました。

 その後、参加者は4つのグループに分かれ、採石跡地の緑化や活用について自由に意見を出し合いました。

 


平成29(2017)年9月23日 採石跡地現地見学会

 札幌市(みどりの推進部)は、平成2992310時から、三角山南斜面に残る採石跡の見学会を開きました。 

これは採石跡地の自然緑化支援や有効活用を求める「三角山の緑を守る会」をはじめ採石跡地に関心がある市民の要望に応え、採石跡地の有効利用を視野に企画され、当日、30人以上の市民が参加しました。 

 採石の歴史的経緯の説明を受けた後、立ち入り禁止になっている南面の採石跡地に入りました。

  札幌市は昨年秋と今春、現地の植生調査を行っています。調査を担当した造園会社から①傾斜地の緑化が難しい② 平坦部でも土壌が薄いので植生の回復には時間がかかるとの説明がありました。

 さらに、東海大学で地学教育を担当している岡本先生が採石跡地の地質について解説し、すでに教員養成の教材としていることが紹介されました

 


 

未だ残る採石の痕跡 

 

採石跡地には、湿地帯がありコケ類がその周辺を覆っていました。2m以上のストローブマツ、カラマツやシラカンバがありましたが、大きく成長できない木がたくさんあり、土壌が薄く草本も繁茂するには至っていませんでした。崖の直下まで行くとほぼ直立した崖は壮観で、その下には崩落した岩が積み重なっていました。また、崖周辺には、発破のために開けた穴の跡がある岩もあり、採石が行われた痕跡が残っていました。 

 

1125日に意見交換会

 

今回は、札幌市が採石跡地の有効利用を目指して開催された見学会で、これまで立ち入り禁止だった、採石跡地には行って調査ができたことが画期的でした。さらに、1125日に西区民会館で意見交換会が開かれる予定です。札幌市は専門家の意見も取り入れて検討し、平成30年度には跡地利用について対応するとのことでした。