三角山の緑を守る会 会員各位
令和5年度総会報告
新緑の候、皆様にはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
4月23日山の手会館で運営会議メンバーを主として総会を開催しました。事前に会員各位に郵送で委任状の返送をお願いした議案について討議した結果、すべての議案について承認されました。なお、委任状は55通発送し、返信されたのは34通、41名で、すべて承認でした。
総会は湊代表の挨拶で始まり、経過報告では5年間の採石跡地植生調査の総括とそれを公表するために11月に発刊した「三角山は語る」について報告がありました。内容は、発刊に伴う「さぽーとほっと基金」への応募と半額補助の獲得、また冊子の配布と資料展、講演会の開催などです。さらに当会発足当時の目標であった「採石跡地の自然緑化推進」に関する札幌市の理解を得ることができ、自然緑化推進の実験を行う許可が出たことが報告されました。
今年度は、別添の資料のように採石跡地の木本の調査を継続すると共に、南採石跡地で実験的ストーンマルチ工法を開始することにしました。また、令和6年4月に山の手小学校敷地内に移転する「山の手まちづくりセンター」に設置される予定の三角山コーナーへ展示する資料の整理と、三角山と周辺の関連資料の収集などを継続します。また、来年度以降の組織変更に関する議案も会員各位の同意が得られました。来年度以降の会の運営に関しては、1年間かけて詳細を検討したいと考えています。
最後に、新妻顧問の後任として3年間代表を務めた湊氏が退任されて顧問に就任し、小野寺氏が後任を務めることが了承されました。今年度からは小野寺代表のもとで、事業計画に沿って活動を続けていきますので、今後とも当会の活動にご支援頂きますよう、お願い申し上げます。
2023年5月8日
三角山の緑を守る会 事務局 小関 文夫
〒063-0002 札幌市西区山の手2条5丁目2-1-211
新任のご挨拶
木々が芽吹き山笑う季節となりました。会員の皆様におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます
さて、4月23日に開催されました令和5年度の総会で、新妻徹代表(現顧問)の後任として3年間にわたり代表を務められた湊克之氏が退任され、後任に私が務めることが了承されました。
私は会が結成されて2年後の2017年の春に、とある苗畑でのジンギスカンパーティーの席で、湊克之氏からのお誘いが縁で入会しました。それからの5年間は採石跡地の植生を中心に熱心な調査が継続され、調査結果を基に「三角山もう一つの顔」(2020年)、「三角山と人々の歴史」(2021年)、「三角山は語る」(2022年)と3部の冊子を刊行するなど活発な活動が展開され、毎月開催される運営会議も80回を数えることになりました。
このような熱心な活動の成果として、札幌市民や当局にはこれまで以上に砕石跡地の緑に関心をもっていただけるようになりました。今年度から、これまでの念願の一つである緑化促進補助作業として、ストーンマルチ法による自然緑化を市当局の許可のもと実験的に行うことになりました。当会としては一つの新たな画期を迎えることになります。
なお、総会でも話題になりましたように会員の高齢化が進んでおりますので、今後はその実情に見合うかたちの活動を展開し継続していくことになろうかと思います。会員の皆様にはこれまで以上のご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2023年5月
三角山の緑を守る会 代表 小野寺 弘道
2023年度の活動計画
1)採石跡地の植生調査の継続
昨年度までの5年間のデータをもとに、今年度も採石跡地への立入許可を申請し、下記の項目で調査を継続する。
①注目する樹種の成長量のモニタリング、②土壌の薄い部分への木本の侵入状況、
③草本類の侵入状況の継続調査、④定点写真撮影の継続
2)南採石跡地での実験的ストーンマルチ工法による植生回復の試み
札幌市みどりの管理課との話し合いで許可がえられたので、南採石跡地にほぼ同等の環境の対照区と試験区を設定し、試験区では人力で跡地内の石を移動して集め、その後の植生変化を5年間対照区と比較する。
3)三角山関連資料と跡地植生調査結果の整理
2024年4月に山の手まちづくりセンターが、山の手小学校敷地内に移転し、三角山関連の資料を展示、保存するスペースが確保される予定である。そこで、展示保存用の資料、文献と植生調査結果をまとめた資料を整理する。
4)三角山関連資料の収集
資料整理の段階で判明した未収集資料の収集
5)「琴似町史」の電子データ化と要約版の作成
昭和30年札幌市との合併時に編纂された琴似町史(発行昭和31年)の全内容を電子データ化(Wordファイル)し、西区民がアクセスしやすい形態にする。さらに、小中学生でも理解できる要約版を編集する。
6)採石跡地への市民の認識を深める活動
・近隣小学校の総合学習への支援。
・現地見学会の開催(大倉山展望台での説明会)を検討する。
・西区民対象の三角山学習会(仮題)の開催を検討する。
2023年5月
三角山の緑を守る会
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